バカラに纏わる日本の事件として有名なものに、「大王製紙事件」があります。日本の大手製紙メーカーである大王製紙の会長が、会社の資金を横領し、バカラに注ぎ込んでしまったという事件です。
ここでは、この事件の詳細を解説します。
この事件が起きたのはごく最近のことです。同社創業者の孫に当たる会長の井川意高は、2010年から2011年にかけて合計106億円の資金を引き出しており、2011年9月にそれが明るみに出ました。問題発覚と同時に井川は辞任したものの、その後調査委員会が社内に設けられ、その事件の経緯を探りました。
本人の証言によると、横領した資金のほとんどを、シンガポールやマカオなどの海外のカジノに費やしていたようです。特にバカラカジノに熱中していたようで、相当な金額を賭けていたのではないかと推測されます。また、ゲームで負け借金を背負い、その返済にもこの金を当てていたようです。
後日、本人はマスコミに対し「たまたま入ったカジノで当たりを経験し、のめり込んでしまった」とコメントしています。
また、調査委員会が提出した報告書には、「同氏とその父の井川高雄による2人の服従体制が社内にあり、問題を食い止められなかった」という見解が述べられています。
井川は同年、7つの子会社から不正に85億もの大金を横領し、損害を与えた件で逮捕されました。
カジノバカラは多くの人が夢中になるゲームのひとつであり、賭け金が膨れ上がるのが特徴です。自分をコントロールし適度に遊ばないと、このような結末を招きかねません。やはり、自制心を持ってカジノを楽しみたいところです。