カジノでお馴染みのバカラの発祥についてご存知ですか?
バカラの歴史は長く、500年以上前から存在します。起源については様々な説がありますが、イタリア発祥説が濃厚です。
バカラは「ゼロ」という意味
イタリア語で「バカラ」は「ゼロ」を意味します。当時はもっぱら貴族たちの間で流行したゲームでした。「ゼロ」という名前は「お金を賭けすぎて一文無しになってしまう」というところから来ているのではないかと言われています。
一説によると、バカラは中世の時代にイタリア人賭博師により発明されたそうです。元々はトランプではなくタロットカードを使用しており、サイコロを振って出た数字をもとにゲームを進めていました。
ルールの起源はさらに古く、古代ローマのエトルリア人の時代に遡ります。9人の神がサイコロを振る乙女に祈りを捧げ、出た目の数によって、海に投げ込まれるか神官になるか決まるというものでした。
欧州でトランプが普及し始めたのは14世紀頃のことです。それ以前にバカラが存在していた可能性が高いです。
そして、バカラは1500年までにフランスで人気のゲームとなりました。バカラの道具が鉄の箱に入れられていたことから、当時は「Chemin de Fer(鉄の道)」と呼ばれていました。
その後、「キング・オブ・ゲーム」という呼称とともに欧州各地へ広がっていきました。フランス版のバカラはイギリスに輸出され、独自のルールが加えられて改良されていきました。
近代になると、アメリカもバカラが伝えられ、さらなる発展を遂げます。その詳細については、「アメリカに持ち込まれ発展したバカラ」の記事をご覧ください。